呪術的には、令の意味は本来の意味とすこしばかり違うという事。

@byakuennga

 急急如律令!

 始めましての方も、そうでない方もごきげんよう!


 春先うららかな季節となりました。


 桜花らんまんとなり、池の水深く、鳥もかわずも歌い、野に咲く花々も笑うときとなりました。

 

 そんな四月の初日に、あと一カ月ほどを過ぎると、日本の元号は平成から令和に切り替わると、日本国政府から発表がありました。


 五月の訪れと共に我々日本人は、上皇様のいらっしゃる時代に生きることになったのです。


 私自身としても、個人的に大変喜ばしいことなので、とても満足しております。


 少々早いかもしれませんが、両陛下、ならびに日本国民の皆様にこの場をお借りて、祝御譲位とお慶び申し上げます。


 

令和への改元万歳!



 さて、ごあいさつはこれくらいにして、本題に入ろうと思います。


 じつは、万葉集から引用されたというこの令和の令。令月、令息、令嬢といった使い方以外にも、呪術的な使用法があることを皆さんは知っているでしょうか?


 まあ、知っている人も、ここは黙って読んでみてください。あと、カクヨムのどこかでネタが被っている作品があったらごめんなさい。先に謝っておきます。


 それと、この場は政治的な話とはまったく関係のないところなので、それを期待していらした人はブラウザバックをお薦めいたします。




 では、話を戻して令(零)のことを語りましょう。


 さて、令はよく、道教の呪文の末尾に”急急如律令”と使われています。


 元々は、漢代の公文書末尾に用いられていたもので、至急、律令のごとく、急ぎ、とりおこなえ。との意味です。


 これは多くの方々が知るところでしょう。


 ですが、天帝の定めたごとく、急ぎ、とりおこなえ、との意味もあるのです。知る方は、日本人では限られた少数の方々程度ではないでしょうか。


 そして、道教において令とは零。すなわち、雷のそばにいるという鬼のこと。そうと知る方は、さらに少ないのではないでしょうか。


 伝承では、この零鬼、雷とともに速やかに疾走するとのこと。


 つまり、古代から道士たちは符術を用いる場合、この天帝のメッセンジャーである零鬼のごとく、速やかに術を用いると、術の発動の最後に宣言しているのでした。


 どうでしょう?


 令和の改元にあたり、令(零)の豆知識をこうして披露してみました。


 カクヨムでは幻想小説などに挑戦する作者の方も多いと思います。少しはそれらの作品を創作するに当たり、参考になるでしょうか?


 もしそれらの作品に、道士、陰陽師などを登場させる気がありましたら、作中に零鬼を実際に登場させるなり、術の説明に利用してみてはいかがでしょうか?


 また、零鬼と絡めたオリジナルの呪術など創作してみても、面白いかもしれません。


 皆さんが、この豆知識を有効に使用してくれれば幸いです。

 

 

 それでは、書きたいことは書きましたので、これで失礼いたします。



 スピードなんちゃらみたいにクールに去るぜ!

 

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