新元号『令和』の発表を受けて早速行ったこと、そして思ったこと。

軽石

『令和』への期待、『平成」への思い。


本日2019年4月1日11時41分頃、


日本政府より新元号が『令和(れいわ)』に決まったと発表された。




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今年の5月1日に行われるこの度の改元は、今上天皇陛下の譲位に伴うものであるという点が特徴的である。


つまり"事前に予告される"という『稀な改元』事例と言えるのだ。


そして今上天皇陛下が譲位の意向をお示しになられた平成28年8月以降、新元号がどの様なものになるのかについて、度々話題となっていたが、日本政府はギリギリまで発表を渋っていた。


なぜ日本政府が新元号の発表を改元の直前まで行わないことにしたのか?


テレビなどで挙げられる理由としては『日本政府は新元号を早めに発表する事で改元の話題性が薄れることを危惧したのではないか』とのことであった。




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朝11時ごろ、テレビを見つめ、官房長官による新元号の発表を待つ私。



そして発表された新元号は『令和』という、どこか凛とした印象を受けるものであった。




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官房長官の会見によると、この『令和』の出典元は日本最古の歌集である『万葉集』であるという。


遥か昔『大化』の時代からずっと続いてきた『元号は漢籍から引用する』という慣例はついに破られたのである。


これは『日本という国のあり方』が、また一つ変わった瞬間であると私は感じた。




◇◇◇◆◇◇◇◇◇◇◇◇




官房長官の記者会見を見ていた私は早速、Wikipediaを開き『万葉集』について調べようと思った。


すると、もうそこには



『令和 万葉集を出典とする元号。』



と既に書かれていたのだった。




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いやいやいやいや、


いくらなんでも早すぎである。


新元号が発表されてからまだ5分も経ってない時点で、既に誰かがWikipediaを編集更新していたのだ。


それは、IT化社会における『情報が書き換わる速度』を体感する、実に印象的な出来事であった。




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その後もニュースアプリでの号外、ツイッターでのツイート、Yahooニュースなどで次々と新元号の話題は広まって行っていき、Wikipediaにおける他の関連記事も何処かの誰かの手によって、どんどん更新されて行った。


そして現在(2019.04.01 17:40)



Wikipediaの『平成』というページを開くと、そこにはもう



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『平成(へいせい)は日本の元号の一つ。昭和の後、令和の前で大化以降247番目の元号。』


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と書いてある。


この記載を見た私は、あたかも『平成』がとなってしまった様に感じてしまった。




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あと30日間、平成最後の日々は残っているにも関わらず、新元号が発表されたことによって、平成はもはやのかもしれない。


そして、これこそが日本政府が懸念し、新元号の発表を先延ばしにしていた真の理由なのかしれないと感じた。


新元号が発表されてしまった事で現代を生きる我々にとって、平成は過去の物になってしまったのかもしれないのだ。


そう考えると、私たちはあと30日間、過去になりつつある時代である『平成』を生きる事になるのだ。


過去になりつつある今を生きるというのは、実に不思議な感覚である。




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新元号『令和』が発表されて以降、情報はすごい速度で置きかわり、書き換えられて行っている。


私も先ほど、その一つを終えた。


それは普段使っている『iPhone及びMacBookの辞書に「令和」を「れいわ」として登録したこと』であった。




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新元号を知った私はMacBookからツイートをしようとした。しかし『れいわ』の予測変換候補には



□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

例話

零話

0話

令話

0羽

レイワ

reiwa

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□



と表示されるだけで『令和』は表示されていなかった。


さすがのAppleも万葉集の中で詠まれているこの単語は予測できず、デフォルト登録されていなかったらしい。




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そして私は先ほど、『令和』の辞書登録を行った。


これは私がまた一つ、新しい新元号を受け入れ、新しい時代に生きるための準備を行ったと言えるかもしれない。


そしてそれはまた一つ、平成という時代が過去に遠ざかってしまったことになるのかもしれない。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◇




人生の大半を過ごした『平成』という時代には愛着があり、名残惜しさを感じざるを得ない。


私は平成を生きた『平成人』なのだ。


平成最後の30日、いやもうそろそろ29日というタイムリミットを前にして、平成という時代を離れたくないという思いは高まっている。



しかし同時に、新しい時代である『令和』に対して期待する感情もある。



あえてこの『令和』という新元号を選んだ人たちの決意は、古から続く慣例を打ち破るものであると感じた。


そしてそれは日本という国が『いまだ変化できる存在・変化しようとする存在』である事を示しているのだと思う。


強く、気高く、前に進むというメッセージを込めた『決意』だと私は思う。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆




刻々と近づく新しい時代『令和』に向け、私は過去になりゆく平成を生きていく。


哀愁と、期待。


日本も私も立ち止まってなどいられないのだ。




記 2019年4月1日



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Wikipedia:『平成』

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%88%90


Wikipedia:『令和』

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%A4%E5%92%8C


Wikipedia:『万葉集』

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E8%91%89%E9%9B%86

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