最初、独自の作風にびっくりしました。登場人物のそれぞれが第一人称で交互に語り合う?! でもそれは不思議な効果を呼んで、読み進むにつれて、登場人物への期待や思い、共感が僕の中にどんどん膨らみました。もう、君たちの悩みや希望なら、僕は全部分かっているんだ。それは心を許しあった仲間といるような、すごくほどけた感覚でした。そしていつの間にか、僕は彼らと同じ時間にいて、彼らと一緒に冒険の旅をしている、そんな気持ちになる瞬間が、読んでいて何度もありました! 泣いちゃうような心の叫びも、力強く励まし合う瞬間も、暖かく笑い合うひと時も、全て詰め込まれた『旅』。読み終わった今、幾つものシーンが、まるで自分の思い出のように懐かしく浮かび上がってきます。この感覚、皆さんにも味わって欲しいです!
第一章まで読んでのレビューです。
(全部読むと34万字ありますので。コンテスト期間中はこのくらいが限度です)
作者様の詳しい知識が存分に生かされた、ウイルス研究者の異世界冒険記です。
普段は「異世界」というだけで敬遠しがちですが、読むことになったのは作者様の素晴らしい短編を3つ、読んでしまったからです。
私、短編がうまい作者様は、書き手として優秀な方が多いと思っています。
このストーリーは主役級の登場人物全ての視点で描かれており、彼らそれぞれの考えや気持ち、腹の探り合いが、読んでいてとても楽しいです。
基本的に好感度の高い人物ばかりですので、明るい気持ちで読み進められます。
そして第一章ラストに向かっての盛り上がりが見事!
終わり方がとてもきれいです。
改行が少なめに感じたのと、前述した視点人物の入れ替わりがあるため、ちょっと読みにくい点はあるのかも知れませんが。
私は全く気にならず、視点変更についてはむしろ楽しく、読ませて頂きました。
第一章「コウモリ城の呪い」
第十七話 ウイルスって何ですか?(ラビエス、マール、リッサ、パラの冒険記)読了後のレビューになります!
いやぁ……っ。
綺麗な第一章の締め括り方だったので、思わず「なるほどーっ!!」と、タイトルを上手く回収した終わり方に思わずPC画面前で拍手しちゃいました!!
→必ず第一章の第十七話まで見てほしい!(一緒に共感したい←(笑))
「ウイルス」と「ファンタジー」。
一見両極端なテーマを作者様によって、上手く組み立てられています。
新しい世界観を作り上げようとする意気込みを感じた作品でした。
「ウイルス」に理解できるだろうか?という不安はなし!
知識なしでも凄く楽しめますよ!
戦闘シーンやキャラの個性はもちろん。
自身の筆を……。
いいえ、読者を引き込む「涙」をこう心に誘うシーンもあって……っ。
「視点切り替え」や物語の進め方がスローながらも、読者目線の「どういうこと?ついていけない」がないので、安定して読み進められますよ(#^^#)
もっと、語彙力あるレビューができればよいのですが、一番は作品を見た方がこの感動は絶対伝わります!!
新しいテーマに挑戦した力作、ぜひご覧ください!!