愛する妻の痛みは、受刑することで受け留める

夫婦は二人三脚で、それでも同日に逝去することは難しい。

一方が病気に罹患すると死別の可能性は一気に高まる。
その時の覚悟を行動に表せるなら、どんな選択肢を選べるだろう?

個人的に死罪は反対だ。もっと過酷な懲役刑を要求する。
絞首刑を公開することは無い、映像にも残らない。
だったらへとへとになるまで働いて、何か残る物を造らせるべきだ。
罪人が造った物など欲しく無いが、製造元をうやむやにすれば
案外受け容れられそうな気もする。
安価で箪笥が手に入る時に、いわくつきを疑う人は慎重派だ。

主人公は罪を償うことで、夫婦の愛を貫こうとする。
それも一つの愛のカタチだと思う。
議論するヒトの数だけ、主張や答えがありそうだ。

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