どーも、原作者の南総です。え、『タイトルだけじゃん』って? だってそういう企画だもの。 でも読んでみたらビックリですよ。南総がなかなか手を出さない(出せない)ジャンルでしたから……。正直に言いましょう。これは新作として1万文字書いてもいいような物語です。読者目線から語られる主人公の心境や、日々意識していない動作によって始まった恋。読書感想文という形式だからこそ繰り広げられるストーリーは想像を掻き立てる。物語を"カク"人にこそ薦めたい。貴方の思う『雨滴る木立』はどんな情景ですか?
濡れれば気持ちが悪いし、季節によっては寒くなります。木立は完全には雨から僕たちを守ってくれません。それはあたかも日常が壊れてゆくのを避けられないと物語るよう。いえ、レビューですから、本文を読んでいますよ?