俺が猫を飼ったわけ

作者 漆目人鳥

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★★★ Excellent!!!

タイトルの「猫」につられて読み進めました。
「俺」の普通さと「あちら側」の異常さが、私たちの日常では時々曖昧になります。物語と知りつつも「俺」の行動に浄化されました。そして距離…(驚)さらに浄化された思いです!ラストもいいですね。
まさしく春のひだまり。私の中にも、春のひだまりが広がりました。

★★★ Excellent!!!

 昔、私はあるボランティア団体に属していた。そのボランティア団体にいる別なスタッフに、人付き合いのあまり得意ではない人間がいた。
 ある日のこと、ボランティア仲間のレクリエーションがあり、私もその人物も他の多くのボランティアと共に参加した。
 しかし、いつまでたってもその人物は誰にも声をかけられなかった。誰か声でもかけてあげればいいのに、と、私は他の仲間達に言った。それなら、あなたが率先して声をかけたらいかがと仲間たちは言った。
 全くその通りだ。私は恥じ入り、赤面しつつも、その人物に声をかけた。先方は頷き、私と共に輪に入った。
 そんな話を、本作を読みながら思い返している。