第6話真紅の迷宮、迎え撃つは灼熱の激情、地獄の地下牢にて。

僕達はチロルを通して、研究施設に集められた。

ちょうど平日だったので学校をサボれてラッキーだ、学校側も人類存亡の危機なので

当然僕たちの仕事については口出しできない


施設の中に入った、女の人が待っている、彼女の名前は東條絵里

僕たちはエリさんと呼んでいる、この施設の私達担当の監督役だ。


米軍管轄の悪魔対策本部、通称ダガーだ、悪魔の喉元につける短剣だ。

というか僕がそうみんなに呼ばせてる、一応僕は世界に二人といない存在だし

それ位わがまま言っていいだろ。

僕のぞく女子達や猫共はみんな苦笑いだったけど、何か不服があるのか。


「第1の剣、中村美織入ります」


「......リナちゃん達は第2と3の剣なのかしら?」


「遅れましたー!!、すみませんエリさん、リナもいますよぅ」


リナとソラが入ってくる、第2の剣と3の剣だ、私と同じ様に挨拶しないのか

この前決めた癖に早速破りやがって、ただここで注意すると何か必死な感じがして恥ずかしいな。


「リナ、ソラ、チロル、アテナ、ヘルメス......そしてミオリ、お菓子を広げてる様だけども

ちょっと自重して貰える?、チロル注意してくれる?......緊急な話なのよ?」



「緊急、緊急言ってもいっつもそんな大した事ないじゃないですかー?、私達本当世界

を救ってる気がしませんよ?」


「米国副大統領の身柄が悪魔の幹部に拘束されたわ」


「......それと私達がなんの関係があるのでしょうか?」


「このままじゃ戦争よ」


3人の手の動きが止まった、え?とミオリは一瞬頭が真っ白になった

なんで今の今まで日曜朝の女児向けアニメのレベルで誰も死ななかったのに

そんな戦争とか言っちゃってんの?


「今まで、貴方達は適当にヘラヘラ戦って、カメラ向けられればポーズ大げさな技を使い

しまいにはここでの仕事以外にも、ド下手な歌の癖にちやほやされたいからアイドル活動なんか

はじめて今に至るわ」


3人ともギクリとする、ミオリは超高級ブランド物のバッグをエリさんの視線からずらす。


「チロルは何回も胃潰瘍で入院、ほかの使い魔達は完璧に餌付けられている

そんな体たらくを見かねて少し前に私が監督役になったわ、今まで遠回しに言ってきたけど

もう限界ね、あなた達今回のミッションを引き受けなければ、コスチュームや使い魔全て没収ね」


「ちょっと!!私主演のドキュメンタリー映画が作られるんですけど!!」


「僕もこれから先もっとお金入ると思ってたくさん買い物しちゃったよ!!」


「......私はお金に手をつけてません、それに戦争で人が死ぬのは嫌です」


「なぁヘルメス、僕と立場交換しないか?」


ソラの言葉を聞いてチロルがヘルメスに言う、絶対に嫌だとヘルメスは答える。


「じゃあ仕事を引き受けなさいな、」


3人が黙る、使い魔達が代わりに口を開く


「どこへ向かうのですか?、どんな仕事内容なのですか?」


「アメリカ、南米、メキシコ」


「迎え撃つは灼熱の激情、地獄の地下牢にて」


「真紅の迷宮で大悪魔スルトの討伐よ」

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魔法少女なんかになりたくない SHIN @kimusin

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