3話 みおちゃん
「知華ちゃんおはよ!」
瀬尾くんと別れて教室に入ると、わたしに挨拶を向ける可愛らしい声がとんできた。
穂高澪ちゃん。
席が隣で、昨日友達になったばかりだ。
『見たよ~瀬尾くんと教室まで一緒に来てたじゃん??』
にやにやしながらわたしを見る。
「そ、そんなんやないよ!
ていうか、瀬尾くん知っとるん??」
『うん、有名だよー
サッカー部のエースだし、爽やかイケメンだからファンクラブもあるって噂。』
「イケメン…」
『イケメンだったでしょ??』
「うーん、顔が整っとるなあってくらいには…??」
『ぶはっ、知華ちゃんってこういうとこ
うといんだねえ』
「んー、あんまり興味なくて、、」
『好きな人とかいないの?』
「おらんよ!
そもそも昨日来たばっかりやし笑笑」
『ざんねーん、いつか知華ちゃんと恋バナしたいな』
「うーんいつになるやろう、、笑笑」
ふふっと2人で笑った時、
予鈴が着席の合図を知らせた。
『また後で話そうね。』
「うん!」
一番後ろの窓際の席に座った。
学校生活2日目が始まる
夢々 ひつじのまくら @Rusanchiman
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