第4話出発そして厄介ごとの予感

気がついた時、私は辺りに草原が広がる場所で倒れていた。(上空から落ちていた時はどうなるかと思ったけど、なんとか怪我なくこの世界に来れて良かった〜。 さあて、これから頑張って夢を叶えるぞー!)そう思って街があると思う方に行こうとした時、森の方からキャウーン、キャウーンと犬の様な鳴き声が聞こえた。 何かと思って見に行くと、水色で白いまだら模様の子犬の上に大きな籠が被せられていた。 助けようと足を踏み出そうとした時、盗賊の様な男女が数人現れ、木の陰に隠れた直後、

「ライラの姉御、ようやく捕まえやした。 こいつちょこまかと動き回るから大変でしたよ。 ホントに手間かけさせやがって!」

「おい!籠を蹴るな! これは伝説の神獣だから商人に売ったら大儲けだから、絶対に傷を付けるなよ! ところで、は今どうしてる、大人しくしているか?」

「いや、まだ抵抗しているけど、少し殴ったら大人しくなりました。 ラーフルの連中は騒いでいるけどまだ居場所を掴んでいないからチョロいもんだよ。 ハッハッハッ」

そう笑いながら盗賊達がその場を立ち去った後、私は木の陰から出て少し考えた。(このままじゃああの子犬は売り飛ばされ話に出ていた人は殺されるかも知れない・・・。 どうするかなんてもう決まっている!)

そして私は盗賊達の後をこっそり追いかけ森を抜けた時、横に道しるべがあり、『ここから右に50m城下町ラーフル、ここから左に10m廃鉱山、立ち入り禁止!』そして左を見ると、さっきの盗賊達が廃鉱山に入っていった。

・・・確か捕まっている人はラーフルと関係があるんだよね? まさかこんな近くにいるのに気づかないとは、これぞまさしく灯台元暗しだなぁ。

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異世界転移した魔法使いはモフカワハーレムを熱望中! 安原 ハル @haruhuru

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