最後、、、

「拓真さん」




あたしは無性に甘えたくなった。





「拓真さん、あたし、元カノを忘れることはしなくて良いと思うです。だってその彼女さんと付き合っていた拓真さんが今、こんなに近くにいてくれる。それはもしかしたら元カノさんのおかげかもしれません」




「そっか」




「でも、あたしは、ずっと、ずっと、拓真さんだけを好きでいます。拓真さんが許してくれる限りは離れません。好きなんです」





「ありがとう」





「会社なんて知りません。けど感謝はしています。拓真さんと出逢わせてくれたからです。それくらい本気です。嫌われたいわけではないですけど・・・」







あたしは泣きながらそう話しました。


彼はそんなあたしをぎゅっと抱きしめて、おでこにキスをくれた。






「俺は嫌いじゃないよ」




拓真さん。




「俺はお前を嫌っていない。大丈夫」








好きです拓真さん。






「嫌ってくださったらもっと楽なのかな」




「なんでそんなこと考えるんだよ。俺はここにいるから泣くな」




「・・・はい」




そうしてあたしは拓真さんに頭を撫でられながら眠りにつきました。






翌朝・・・






拓真さんの携帯アラームが鳴り響く。




起き上がった拓真さんは、いつものアラーム音を消してあたしの肩を揺らした。



しかし寝ぼけて目もなかなか開かずに起き上がる。






「おーい起きろー」




「ん・・もうちょい・・・・」




「今日はいつにもまして目がいたそうだぞ」




「んーー」




「仕方ないな」











ちゅ









拓真さんはあたしの瞼にキスをくれました。



目は開いた。



しかしあまりの恥ずかしさに、逆に目を開けれなかった。






「おーい」




「ん、うーーー」




「わかったわかった」








ちゅ








今度は唇に。




驚いたけど



恥ずかしがり屋のあたしは



また更に起きれなかった。





「鍵は持ってていいから、俺、チームの打ち合わせあるから先に行くからな」




「へ?」





そこでぱっちり目を開く。





「あ、起きた」




「一緒に行けないんですか?」




「大丈夫。また夜にな」






そのキスは






「はい」






一生忘れられないキス。









初めて本気で恋して、



本気キスをした。



あたしは永遠にこの日を忘れない。



これこそがあたしの




【最高の目覚め】



です。









fin,,,,eri aisaka.

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最高の目覚めでしたん @secret_love_pink

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