生まれ変わり。汚泥のような前世とは違う幸福な日々。しかし身の内から食い破るような激情は消えない。やがて幾度の闘争を経て、アベルは魂の半身とも言える存在に出会う。王子ガイアケロン。自分と同じ…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(123文字)
人の心の根底に隠そうとする欲望がうまく表現されていると思った。際限なく膨らむ渇望と憧れ、そしてそれを自覚して己を俯瞰する主人公の冷めたような理性とがつくる沼のような魅力が癖になる。
あまりに好きなんでレビュー書くのをためらっていましたが、一念発起しました。こいつは、そこいらにある凡百の異世界転生物じゃござんせん。登場人物皆に血が通っているんです。神(作者)に生かされてる…続きを読む
もっと見る