次第に女の子同士の友情の物語にみえてくる

今ものすごく、すごいことに気がついたような幻覚に襲われているんですけど、
この物語を女の子同士の絡み合いだと思うと————まるで女の子二人が絡み合っているように思えてくるんです。
まるでそれが真実であるかのような…そんな気がしてならないんです。


なんかチリ毛の男と上半身裸の変態がいますけど、多分これも作者自身もしかしたら意図してないかもしれないですけど、本当はただの知らないおっさんのはずなんですよ。
男たちが無関係の不審者ではない、なんていうことは…本文中に一切示唆しれてないですよね???
だからこそ、この二人は一般人だと思うんです。
そうじゃないと、いろいろおかしいですよね?

この物語に出てくる二人の女の子に名は敢えて付けられていないようですが…仮に二人の名前をみち江とジェシファーとしましょう。

品行方正で真面目なみち江は、多分きっと今回のエピソードでは髪を結ってる、そんなこともあり得ると思うんです。
それに対してジェシファーは天パ気味の長髪で…生まれつき、髪も金髪なんですよ。そしてヤンキーなんです。
きっとそうなんです。

ジェシファーの成績のことで何かと突っかかってくるみち江なんですけど、実はみち江には秘めたる想いがあったんですね。

で、ある日ジェシファーはみち江に言うんですよ。「私はお前と同じ大学に受験する」と。
それは成績の悪いジェシファーにとって、無茶な選択だったんですよ。みち江も止めたと思うんです。みち江が受けるのは北大だから。名古屋から北海道通えへんし。
構わんよ。うち、国道で北海道まで行ったるわ!
無茶やジェシファー、国道で北海道なんか通えんって!
任せてや!うち、頑張る!

でも、ジェシファーは紙一重で北大の受験に失敗するんですよ。紙一重、そう、紙一重だったんです。

そしてみち江はジェシファーを励まします。もしかしたら、紙一重で落ちとったんはうちやなくてジェシファーやったかもしれへんねんで?
みち江、結構高校三年間勉強漬けだった割にジェシファーにすぐ成績追いつかれたんですね。

そして、ジェシファーは諦めずにこう言うんです。
「ふん、勝者にフォローされても惨めになるだけよ。敗者はただ去るのみ。だが、来年はこうはいかんぞ。」

この言葉にみち江は救われました。そう、ジェシファーはたとえ後輩になったとしても、みち江と同じ道を歩むことを選択したんです!

そんな未来も…あり得たかもしれないんですよ