スーパーミラクルイグザクトリィカップメンバトルX~決勝戦~
流布島雷輝
白熱の決勝戦、ここに決着!!
スーパーミラクルイグザクトリィカップメンバトルX決勝戦当日。
この日を日本の誰もが待ち望んでいた。今や国民的競技となったスーパーミラクルイグザクトリィカップメンバトルXはあらゆる庶民が待ち望む娯楽となった。勝者こそが英雄。この世のすべてを得るのだ。
「さて、皆さま。今宵もスーパーミラクルイグザクトリィカップメンバトルXの時間がやってまいりました。今日の試合はついに年間最強トーナメント決勝戦。 これまでの1年間にも及ぶ長い闘いの中、勝ち上がってきた最強の二人の
さあ、それでは入場してもらいましょう!!COME ON!!
この日のために設置されたビッグビジョンの画面に
カップ麺の貴公子・
VS
Mr.3minites・
まずは一人目の男が入場してきた。スポットライトで照らされているのはカップ麺のような縮れた髪を持つ痩身の男。カップ麺の貴公子こと勝斧面太郎である。
次に現れたのは背中に雷文の入れ墨を入れた、上半身裸の筋骨隆々の男だ。Mr.3minitesこと燦噴太である。
「ほう、逃げずに来たようだな」
「私は今回のスーパーミラクルイグザクトリィカップメンバトルXにすべてをかけています。逃げるわけがないでしょう」
「ふん、逃げたほうがよかったと後悔させてやるぞ」
「それはこちらのセリフですよ」
「さあ、これが泣いても笑っても今年最後の3分間。スーパーミラクルイグザクトリィカップメンバトルXレディィィィィィ!!!!ゴーーーーーーー!!!!」
最初に動いたのは燦噴太だ。ミステリィミートラグランジュの構えをとり、シュリンプシュリンプストリームを狙う。対する勝斧面太郎はガバメントヌードルイグザクトリィを警戒し、パーフェクトストロングラーメンズストーンの前でアーメンラーメンマイルドスワンの構えをみせた。
ワアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!
序盤からハイレベルな白熱した攻防に会場の大日本アグリーメントドームに集まった観客たちから歓声が上がる。
「どうした!!お前の力はこの程度か」
「くっ、このままでは確かに時間切れでマルティネスチャンスヌーディストの規定が適用され、私が負けになりそうですね。ならば」
勝斧面太郎がアーメンラーメンマイルドスワンの構えを崩すと、空中に飛び上がると発光、ミラージュエクセレントレアリスムホットウォーターの体制をとりながら、三つのネイティブヌーディストの像を連続でノーベルした。
LOLIPOP!!
「決まったぁぁぁぁぁぁ!!!!これより勝斧面太郎がアブソリュートイグザクトリィヌードルズを獲得!!!!勝斧面太郎はエンターテイメントストリームシュリンプの規定により50000NP【ヌードルファンタズム】突破!!優勝は勝斧面太郎だ!!!!!!」
画面に勝者が画像と共に映し出される。会場全体に勝者を称える歓声が上がる。
「ま、まさかネイティブヌーディストの像を連続でノーベルするとは、恐ろしい男だ」
「いえ、あくまで紙一重の差でした。私の判断が遅れていれば負けていたのは私だったでしょう」
「ふん、勝者にフォローされても惨めになるだけよ。敗者はただ去るのみ。だが、来年はこうはいかんぞ」
「望むところです」
こうして今年のスーパーミラクルイグザクトリィカップメンバトルXは勝斧面太郎の優勝で幕を閉じた。
果して来年は誰が優勝するのだろうか。
スーパーミラクルイグザクトリィカップメンバトルX~決勝戦~ 流布島雷輝 @luftleiter
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