無題

翠幽月

寿命

月の満ち欠けは美しいのに

人の心が変わることは嘆くらしい

月が綺麗ですねと言った人がいるのなら

僕はこの月は真実ですかと問う

それを愛の言葉として

蛍光灯の瞬きが心臓の鼓動だと思った

変わらないものを渇望して

人に寿命があると知った

あの人の死を見たある時から

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

無題 翠幽月 @long-sleep

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ