あまりのことばたち

日進月歩

テレビの画面に映し出される外国の景色

いつかそこに行こうって胸躍らせて

ぼくはまたいつもの一日を送るんだ

友だちと漫画と恋のはなし

部活で汗をながし

変わることの無い一日が終わる

変わらないことさえ分からなくって

いつか変わるだろうなんて

この日常を壊してくれる何かをただ待ってる

星のまたたく夜空に未来を感じて

どこにでもいけるんだってことに満足して

ぼくはまたいつもの場所にとどまってる

気の合う人と適当にすごし

寝過ごして

一歩だって動いちゃいないんだ

そうして動かなかった人たちが

ぼくの周りをうろついている

まるでゾンビみたいだなんて笑いごとじゃない

すりへらされる前に始めなくちゃいけない

まともな気持ちを持っているあいだに

日は進み

月は歩く

それと同じ速度でぼくは進むんだ