うう、花子象の話しを思いだしました。生き物の生き死に関わる事は、人生の見直しに繋がる事なのかも知れません。改めて、1日、1日の生を、大事に生きるべきと痛感します。
何かの読み物で目にした、「どんな短い人生にも四季がある。若くして亡くなってもそれは寿命であって、その短い寿命の中にも必ずまぶしい季節があったはず」という言葉を、ふと思い出した。長い物語ではないが、燦燦と輝く夏、別離の秋、心震える冬、胸膨らむ春、四季がすべて盛り込まれており、否が応にも感情が揺れた。
脆く儚いもの。わかっていても、失われればむなしさに傷ついてしまいます。今あることの尊さを確認しながら進んでゆこう。そういうお話として読みました。
生きているかぎり、必ず別れはやってくるから。その時のためにできることを――。淡々とした語り口が繊細な心の揺れを際立たせる。切なくも確かな光を感じるラストがとても印象的です。