古代中国好きとしてはたまらない作品。韓非子VS李斯の故事は有名だけれど、李斯の方から見た韓非子像って新鮮です。淡々としているし、非道なのに、なんかリスペクトしているって姿っていいですね。李斯っていえば、嫉妬して讒言したってだけの、男の嫉妬マンって感じだったけれど、キャラクターを与えられると、こんな面白くなるんだなってすごく納得しました。
わかる。わかるよ。永遠に届かないアニキなんか永遠にしちゃいたいよね。きっとジョンレノンを殺したマークチャップマンもそんな気持ちだったんじゃないかな、と読んでいて思いました。戦国末、始皇帝からの承認なくば、すなわち、死であった時代。俺ならこの時代、隠者一直線だろうなぁ。権力とは、恐ろしいものです。