五七五七七。合計で三十一文字を使って心を豊かにしてくれる作品です。
別に発表するわけでもない俳句から、家族の絆を描いた短編小説。
4000字以内に凝縮した、温かくも切ない、そして優しい物語に感動しました。
静かに語られる文章からは、登場人物達の想いが滲みでており、作品の世界観に惹き込まれます。
文章や言葉の一つ一つが洗練されていて、読みやすく無駄が一切ない。さらに心温まる物語が、それらすべてを意識させることなく綺麗に進行していく作品でした。
本当に読み応えのあるシンプルな物語です。
読後に襲う幸せな気持ちを是非、体験して頂きたい。
多くの方に読んでもらいたい素敵な作品でした。
どうぞ拝読下さい。