小倉君と箱入り娘北野宮さん

@MATUDONO

第1話 出会いと電車

ここは平等院学園高等学校日本の中で最も学力が高い学校である。そこに通う北野宮ゆかりは、才女である。

彼女の家は代々帝に仕えていた一族であり由緒正しい名家である。

それがゆえに幼い頃から英才教育を施され育てられた筋金入りのお嬢様である。

校内の成績は他を引き付けぬ堂々たるトップであり、その地位は万全なものだと言われていた。

一方の俺は他校からの編入生である。生活、性格、身長、体重、成績はいたって普通であり、秀ているものはひとつもない。

そんな彼がなぜ入れたのか、それは運が良かったからである。

そう、彼はとてつもなく強運者なのだ。

少し前に遡る。

編入試験の当日彼はいたって普通に試験を受けていた。当然他学校よりは学力は高いことから試験難易度は高く作られている。

しかし、彼は普通学力だったのになぜ受かったのか。

それは、テストにも問題があった。

マーク式の試験は全て同じ数字を、マークしても0点にはならないようになっている。

しかしそんなただ普通を、極めたの人に出来る訳がない。

そして テストが始まり。

テストが終わる。

テストを、普通に受けてかえって行きましたけれどもー。という読者の声が聞こえたので今回そのテストの結果をとあーる特別な方法で入手に成功。早速見てみる。

一見普通に解いてるやん。と思っている君たち。

よく見て欲しい。

すると一問目の解答欄が空いている。

いやー流石に後の4教科そうなってないでしょ!と聞こえてきたので全てを見てみると。なんと全て一問目が空欄になっている。

そしてなぜか後の問いは、全問正解してる!!!

それはつまり~実力ではなく完全に運である。

そして……

今日は転校して初日の登校日。父親の転勤で急遽ここに編入できたけどちゃんとついて行かれるのかなと不安に成りながらも「いつて来まーす」と言い玄関を開け私は閉める。

私は足が弾むように家をでる。今日は初めての1人登校。

そして初めての電車に乗る。

大丈夫ですもの。今日のためにしっかりとシュミレーションしてきたのですから。

と言っている内にを素通りする。

ブッブー

(シュミレーションその1失敗)

家を出たあと地図を見ながら駅に向かう。駅の改札口で(あ、今日提出する書類を、忘れてきた。)

と普通に普通の速さで取に向かう。

登校初日で遅刻。

ブッブー

すでに迷子になりかけている北野宮もブッブー

えーとここで曲がって

ん、道が3つに分かれてるー!? キョロキョロ

(すでに迷子。)

ブッブー

シュミレーション2失敗

普通に当たりをキョロキョロとしている北野宮の目の前を普通に通り自宅へ向かう。(北野宮パニック状態。)

そして、遅刻しそうなのに平然と自宅に入りそして家をでる。

その頃北野宮は「あ、あの、」

通行人にうまく話かけられず。

そして1人の通行人が交差点にさしかかる。


北野宮は紙を強く握りしめ勇気を出してその人にきくことにした。

「あの、ここはどこですか?」

その時普通と天才が初めて顔を合わせた瞬間だった。

春風が吹き桜が舞い降りるる。普通ならここでフラグが立そのまま恋愛に発展する決定的なシーン。

だが、彼はこう答える「えっとすいません、昨日引っ越して来たばかりなのでよく分かりません。」

ガーン。

それは、無理もない。

そして北野宮はその場で泣きつき彼にせがむ。

「う、う、私初めて自分1人で登校しようと…思っていたのに…」

途中からなにを言っているのか聞き取れずただ泣いている。

周りからの視線は痛く彼は耐えられなくなった所で北野宮は泣き止にするみ、彼を見る。

「ふ、不純異性交遊。」と言って彼から離れる。


「そ、それでは僕は行きますね。」と言って行こうとする。

すると、「まって、あ、貴方その制服平等院学園の制服ですね。」

「あ、そうですけど」

「それでは、わ、私をあ、案内しなさい!」

先程のかわいさは何処へ行ったのか。

(う、上から目線!?)

そう、彼は知らない彼女はあの北野宮ゆかりであることを!

「構いませんが」

「所で貴方、引っ越して来たと申されておりましたが、私のことはご存知無いようですね。私は、って聞いてますか?」

「あ、駅に着きましたよ。」

多くの人が行き交う駅、初め見る光景。

改札口で立ち止まる。

あ、そうだ紙、紙

すでにくしゃくしゃな紙。

えっと、次は改札口を通る。

改札口、それは切符や電子マネーを、使って通ることが出来る。しかし、そんな事を知らない北野宮は普通に通過しようとする。

当然通過は出来ない。

その様子を後ろから見ていた彼は、「あの、もしかして電車初めてですか?」

ピク、北野宮は反応する。

「い、いえ以前ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスに乗ったことはあります。その時はすんなり通った記憶がありまして……。」

ここでベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスについて軽く説明しよう。ベルモンド社が運行しているヨーロッパ観光列車であり、豪華列車の最高峰。車内は気品に満ちた社交場であり、多くの要人が乗車利用している。


(ベニス~エクスプレス??

あー何か勘違いしているのかな?)

「えっと、ここを通る方法は、とりあえずスイカか切符を持っていますか?」

「切符、すいか?なんですかそれ?」

ブッブー

(シュミレーション3失敗)

今どき切符とスイカ知らないのか!

「とりあえず時間無いので切符買いましょう。」

そう言うと手首を、つかみ切符売り場まで連れていく。

「え、ちょっと、気安くさわらっ。」

「時間無いので僕が買ってきますからお金下さい!」

「あ、はぁ。これです。」

北野宮から差し出されたのはクレジットカード。しかもそこらのカードではなかった。

ブラックカード??色々聞きたいことは山々だがまずは切符を買う。

「これ切符です。さぁ行きましょう。」

立ち止まる北野宮、それは初めてのJRの切符。つい見とれてしまっていた。

立ち止まり切符を見ている彼女の手首をつかみ改札口に向かう。固まってる彼女を誘導しながらなんとか電車に乗る。

時計はその頃8時15分を指していた。

は、私初めて切符とやらをてにしていますわ。こ、これでやっと自分1人で登校出来た事をお父様に言えますわ。

(いやいや、まだ自分で切符買ったこと無いのだよ。)

は、我に戻り目の前に居るの彼を見つめる。この者は何者ですの?あんなにすんなり切符とか買って、後で問い正さなければ。

この子天然さんなのかなそれとも、まさかね。

そのまさかであることを後に知る事となる。
















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