21)ゆるっと他薦 その6(短編・ホラー)
四月末〜五月前半読了分ピックアップ その二
ー短編(ホラー・順不同)ー
【無月兄さん作/ネットで見つけたストーカー(都市伝説/ストーカー)】
主人公は、とあるブログに掲載されている写真の中に、おかしな人間が写りこんでいるのを見つけるのだが……。
現代ならではの恐怖。『その後』どうなったのか。ぶったぎられたような唐突感がよりリアルで、実話なのではないかと思ってしまうような怖さがあります。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886652426
【無月弟さん作/卒業式にサヨナラを(高校生/恋愛)】
高校の卒業式。主人公は『アイツ』に好きだと伝えようと会いに行くのだけど……。
全体に流れる微妙で絶妙な違和感。主人公、ヒロイン、家族、友だち……それぞれの立場によってまったく違う顔を見せる物語です。静かな余韻がゾクリと胸を冷やすけれど、切なくもどこか幸せで――とても、美しい。
ちなみに、前編のほのぼの感に油断していると、足もとすくわれます。ホラーであることをお忘れなく。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889571842
【もももさん作/林間学校(小学生/浴場)】
林間学校で訪れた宿には、お化けが出るというウワサがあるのだけど……。
ノンフィクションとフィクションがいりまじっているということですが――とりあえず、お風呂に入ってから読むことをおすすめします。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889136157
【青瓢箪さん作/世界にひとつだけの私の洋傘(職人/サイコ)】
主人公がつくる洋傘。その素材。静かに淡々と、こまやかに繊細に。主人公の純粋といってもいいようなこだわり、執着心。気がつけば、その狂った美に引きずりこまれている感覚。たまらなくゾクゾクします。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886872377
【PURINさん作/電池(都市伝説/子ども)】
こちらのお話の元ネタは、亡くなったカブトムシに電池を入れようとした子どもの話です。そして、このお話の主人公はお母さんが大好きな子どもです。カンのいい方なら、これだけでどんな話か想像がつくでしょう。けれどたぶん、その想像を軽く超えるのではないかと思います。妙に生々しく恐ろしい。
ちなみに、この子が成長していつか自分のしたことの意味を知ったら――なんてうっかり考えてしまい……またちがう意味で怖くなりました。←
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886765270
【三上エルさん作/緋色の王様(異世界/サイコ)】
あたたかな空気から、少しずつなにかがズレていく不穏な気配。そのズレが反転したときに見えてくるものは――。
救われない世界に流れるやさしく悲しい狂気。言葉にしがたい余韻が胸にしみました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889533752
ひとくちに『ホラー』といっても、ほんとうにいろんな『恐怖』があるものです。これから夏に向けて、ホラー特集はまたやるかもしれません。
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