出だしから最後まで爆笑しかないのだが、実はジェンダー問題や華族制度などにも独特のパースペクティブを取っている不思議な小説。こんな化け物みたいな政治小説がカクヨムから出てくるとは思わなかった。
静岡大学農学部環境森林科学科卒業。在学中にカナダのアルバータ大学に留学。「心理学のすべてがわかる本」「物理のすべてがわかる本」(いずれもGakken)などの編…
さすがにネタバレになるので伏せますが小川一水の「○○の○」を日本を舞台に、そして今書いたらこうなるだろうかと夢想しました。コンパクトで容赦のない文明批評は、日頃からもやもや考えていたことを見事に言語…続きを読む
これほどまでに解像度の高いフィクションを私は知りません。芦田愛菜が首相となった日本国、それをとりまく環境の変化、発生するであろう国内、国際問題の数々、そのどれもが精緻に描かれているなかで、ギャグとし…続きを読む
この小説はいわゆる「社会派」の小説だと思ったのですが、とても多くの情報が矢継ぎ早に飛び出し、重厚感がありながらもすらすら読ませてしまうのはすごいと思いました。社会派小説はたとえ面白くても、往々にし…続きを読む
女、楽しい!と思える物語です。女同士の友情というか、関係性がとってもいい感じに描かれていて楽しい。(非常に現実的だと感じました。)淡々と昭和から平成の政治史を辿ってその延長線上を描き出して、…続きを読む
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