出だしから最後まで爆笑しかないのだが、実はジェンダー問題や華族制度などにも独特のパースペクティブを取っている不思議な小説。こんな化け物みたいな政治小説がカクヨムから出てくるとは思わなかった。
静岡大学農学部環境森林科学科卒業。在学中にカナダのアルバータ大学に留学。「心理学のすべてがわかる本」「物理のすべてがわかる本」(いずれもGakken)などの編…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(284文字)
さすがにネタバレになるので伏せますが小川一水の「○○の○」を日本を舞台に、そして今書いたらこうなるだろうかと夢想しました。コンパクトで容赦のない文明批評は、日頃からもやもや考えていたことを見事に言語…続きを読む
万城目学小説に通じるものを感じました。明日から笑って過ごせそうです。芦田首相、愛子帝、万歳。
これほどまでに解像度の高いフィクションを私は知りません。芦田愛菜が首相となった日本国、それをとりまく環境の変化、発生するであろう国内、国際問題の数々、そのどれもが精緻に描かれているなかで、ギャグとし…続きを読む
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