すっきりとした読了感を得られると思います

 主人公は昼夜が逆転している生活をしているわけではないが、暗闇の中で起き、目覚めの最初の行動が電気をつけること。そんな不思議な世界観から始まる。
 
 変わってしまった世界で生きる主人公の生活は、どこか爽やかさと現代特有の疲れを感じられた。しかし彼女が失った光の意味を知る課程では知ってしまう恐ろしと寂しさがある。読者としての立場だと、どこか美しく思えた。約四千文字の中で上手くまとまっていて、すっきりとした読了感を得られると思います。