にゃー

侵食する季節、というテーマはとても面白く感じました。星新一のような、身近だけども奇妙な出来事のような。主人公のモノローグも春のようにゆったりとして温かくどこか白痴的な印象を受けました。しかし桜餅の描写で主人公の思考が一瞬だけ正常に戻ったような(吐き気をこらえる、というマイナスの表現で)アクションがありつつ思考への侵食は抑えきれなかった、という人の精神の敗北という少しディストピア的な読み方をしていました。夏になれば変わる精神状態、というのもかなり怖いですしそれを受け入れている主人公他も怖いです。そういった意味でとても良く出来た作品だと思います。次作、楽しみにしています頑張ってください。

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天気的春

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