決意

「ふわぁ〜」


昨日は緊張で寝れないと思ってたけどいつの間にか寝ていてとても気持ちが落ち着けた。


「ついに僕ミーシャに告白するんだ。もしかしたら振られるかも。大丈夫だよね。大丈夫、大丈夫、、、」


「ぼっちゃま〜朝でございますよ〜ってあれ起きていらしたんですか。それなら一言お声をかけてくださいよ。ささっ早くお支度をしでください。ミーシャ様とウル殿がもうきていますぞ」


「そうか…わかった。なるべく早く行くと伝えておいてくれ」


「かしこまりました」


と爺やは、僕の部屋を出て行った。今日絶対に言うんだ。好きだと。とりあえず支度しなきゃ。僕は急いで支度をした。



下に降りるとミーシャとウルがいた。あ〜ミーシャなんて可愛いのだろう。艶々とした肌、サラサラとした銀髪、透き通るような青い瞳とても美しい。まぁそんなことよりも胸!胸がとても美しい。綺麗な曲線を描いているその胸!まさに至宝にして神!まさに胸神様だ!おっと我を忘れてしまっていた。落ち着かなければ。別にミーシャのま胸が好きというわけではないぞ。違うからな!って誰に言い訳してんだ?まぁいいや。二人は僕に気づかず仲良く喋っている様子。そんな僕影薄いかな〜?と思ってしまったが、とりあえず二人に話しかけた。


「あの〜僕、もういるんですけど〜何してたのかな〜?」


「ああ今ミーシャがデレてるところだ、、、ってお前どっから現れた!?」


「どっからも何も階段からだけど」


「私は気づいてたよ〜でもウルが私を口説いてきて」


「あーあー聞こえない。聞こえないなー」


「聞こえないの?じゃあもっと大きな声で言ってあげるね!」


「ちょっ!待て待て聞こえてたから!聞こえてたから!」


「それならよろしい」


「最悪だ〜」


何これ!僕空気じゃん。ここにいる意味ある?ないよね!しかも口説いてたって言ってたし、これはもう確定でしょ。ウルはミーシャのことが好き。これはもう間違いないだろう。なおさら今日告白しなきゃ。とりあえずさっきから二人でイチャイチャと話してるから。割り込まないと。


パンっ「はいはい、僕のもいるからもうイチャイチャはこの辺にして!」


「はっ、、はぁ〜誰がこんなやつと」


「そ、そうだよ。コイツとイチャイチャなんて、、、」


赤面してるミーシャ可愛い!でもムカつく!もしかしてミーシャもウルのこと好きなんじゃないかな〜。いや、あのナルシストに惚れるなんて有り得るはずが、、、あるかも!やばい、やばいどうしよう。いや、こんなこと考えちゃダメだ!今日告白するんだからネガテイブになるな!僕は両頬自分の手で叩いた。


「よし!」


「ど、どうしたんだ?」


「なんでもないよ」


「そうか。ならいいんだ」


あっぶね〜声に出てたのか。たとえコイツがミーシャのことを好きでもヘタレだ。自分から告白することはないだろう。だが、俺は違う。今日ミーシャに告白するからな。さっきからウルとばっかり話しているが、決してミーシャと面と向かって話すのが緊張するからではない。ち、違うからな。


「ってか今日何する?」


「魔法の練習したいかな」


「ミーシャは?」


「ジンユウが魔法の練習したいって言うなら魔法の練習でいいよ」


「あ、ありがとう。ミーシャ…」


「ジンユウ大丈夫?さっきから顔見てくれないけど…。どうしたの?何か怒らせるようなことしたかな?」


「え、いや、考えごとしてて。こちらこそごめんね。心配かけたね」


「ほんとだよ〜。何かあったら私たちに相談してよね!だって親友でしょ!私たち」


「俺も親友だと思ってるからな!何かあったらしっかり相談してくれよな!」


「ありがとう。これでやっと決心がついたよ」


「お、そうか良かったな」


「良かったね」


二人に励まされやっと勇気を出せそうだ。心のモヤモヤがとれてなんか気持ち軽くなった。本当に二人には感謝しなきゃだな。そしてミーシャを守れるくらい強くならなきゃ。そのためにも今は魔法の練習を頑張ろう。

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