とても、とても楽しませてもらえた作品でした。ひとこと紹介の通り、どうして3つまでしか星がつけられないのかと、憤りながらこのレビューを書いています。
話のなかで描かれるのは、吸血鬼、人狼、そして人間たちの模様。そのなかでもそれぞれがいろいろな特徴を持っていて、主人公の白香は、それにくるくるりと翻弄され続けます。
そんな彼女ですが、翻弄されるなかでも一本心のなかに強い筋を持っていて…?
完結済みなので皆さん安心して読んでみてください!
そして、読むことで作者さんを応援して更なる沼が更新されるように願いましょう。
こんな作品、なかなかないですよ?
「好み」というよりは、やっぱり「性癖」。
だって主人公の白香のツボは「ギムナジウムにいるような少年」とか、「月明りや薔薇園が似合う、硝子細工を体現した影のある美青年」とか、「『僕』が恥ずかしくて『俺』に直しちゃうのが可愛い」なんだもの。
そして、満月のもとで銀色に染まる髪、血の色に変貌する瞳を持った吸血鬼の彼に、最高にはまってしまうのだもの。
大学生になった白香のもとに次から次へと現れる彼女の「性癖」たちは、白香でなくても垂涎もので鼻血もの……。ちなみに私は緋人推しです(おっといけね、レビューで性癖暴露しちまったぜ)
そしてカラフルな性癖の横糸に彩られた、緻密で繊細な物語の縦糸にもご注意。吸血鬼とは? そして人狼とは??
さぁ、あなたもこの性癖という名の大海原にレッツダイブ!!
「おーけー、グーグル。性癖の意味を教えて」
『性癖。生まれつきの悪い習わし。癖』
……んな堅苦しい話は、どうでもいいんじゃい!
これぞ、現代日本において、多くの人が認識している性癖!! 読めばわかる。性癖の見本市やぁああああああ!
キャッチコピーの性癖垂れ流しガールこと白香の周りに、次から次へとこれでもかと、ありとあらゆる属性の性癖が集まってきます。え、なに、このヒロイン、最高すぎね。
ヒロインの行動を読みながら追いかけるだけで、「尊い」「萌え」「壁になりたい」「語彙力」と、叫びたくなります!
美味しすぎる。よだれじゃなくて、鼻血がもうティッシュ何箱あっても足りないです。
このレビュー書いたやつ、変態じゃねと言われても、かまわない。
性癖のおかげで、こんなにも楽しい読書タイムを満喫できるんだから。
というか、語彙力足らないレビューなんか読んでないで、本編読んでみなよ!
どうあがいても、性癖。だからさ。