【閑話】複数視点小説にトライします

突然ですが、今回の作品の企画――というか、執筆意図を少々。


私は以前、フリーゲームや同人ゲームにて企画原案やシナリオライターをしておりましたが、当時の癖でつい・・視点変更を入れたくなることがあります。


しかし、小説では基本的にタブーな書き方ですから(このあたりについては、そのうち「駄文ライターの創作論」とでも題してエッセイを上げようかしら)、WEB小説を書く際はどうにか一人称視点で無理に書いていました。

(ゲームでは逆に”三人称”ってあまり使わないんですよ、、故に私は、三人称小説が自分でも嫌になるレベルでヘタクソなので、結果的に一人称で無理をするしかない)


要するに小説文体をもっと勉強しろという話なのですが、いざ今度はゲームシナリオを、となった際に小説文体が出てしまうと、やれ要らない(画面を見ればわかる)描写が多いだの、地の文が説明的でテンポが悪いだのとお叱りを受けるわけです。


このあたりの切り替えが(おそらく私は不器用なので)出来ないと思われるため、小説においても普段から、連載中或いは完結済の他作品もそうですが、やや描写に欠けるなあと思いつつもゲームシナリオ感覚で書いてしまっています。

一応、最低限状況が見えるように肉付けしているつもりではいますが。



半ば愚痴のようになってしまい申し訳ないです。

とにかく、そんなわけで今まで連載した作品はすべて一人称小説なのですが、さすがに”主人公の理解を遙かに超える”展開、そして結末が用意された作品では、一人称での執筆に限界を感じていました。


「主人公の知らない事を、主人公視点で書く」というのは、容易なことではありません。終始主人公が”嘘……だろ??”を連呼する作品にでもしろというのか――。


そんなわけで。

今回は一人称から離れようと思ったのですが、どうせなら新しい事にチャレンジしたいと思い、ゲームシナリオでいう”視点変更”とまでは言わないものの、章ごとに主人公以外のキャラクターに視点を移し、伏線回収回の最終章では一人称に戻す(あるいは三人称でもいいかも……?)といった複数視点小説とすることにしました。


今のところ考えているのは、


プロローグ:三人称(神視点)

第一章:主人公視点

第二章:別キャラ視点

第三章:別キャラ視点(予定)

第四章:主人公視点or神視点


といったところでしょうか。確定ではありませんが。


視点が変わる作品というものは存在しないわけではないですが、基本的には続編或いはスピンオフのようなものが多く、物語の結末を迎える前に視点が変更される&その視点変更に明確な意味があるような作品は、(少なくとも私は)見たことがないです。


”タブー”には無論、理由があるはずなので、今作がコケればそれはそれでいい経験になるような気がします。どうにかなるといいんですがね。

無理だった場合に関しては告知後に一人称に改稿します。

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