ほわほわ ふりふり


ほわほわが来た

ほわほわは少しくさい

ほわほわは まるまっている

ひとみにもかかる

ほわほわの毛


ぼわぼわ

時が経つとぼわぼわになる

それがぼさぼさに

それがふわふわに


ふわすわ


お尻があたる

ぼくにくっつけて寝るよ

まるまって


ほわほわ


きゅるきゅるの光

ただぼくだけを見て

何もかもばれているのに

包んでいるようで包まれている


君はぼくなしで生きられないと

勘違いしていた 


ふりふり

ふわふわ

ぽわぽわ


君はじっと待っている

ぼくを

ぼくのよく知る人を

君の世界は狭いから

頼れる人がいないから

ずっと耐えていられるんだね


でも本当はふわふわの中に

生きる意味があった


言葉は交わせなくて

それでも伝わってきた


ふりふり ふりふり

ほわほわ


今はどこで寝てるんだろな

そっちはあたたかいだろか


ふりふり

ほわほわ


土はふわふわしているかい


ふりふり

ふわふわ


いつかそっちへ行けたなら

何もないとこでおもいっきり走ろう

何にも縛られないで


ふりふり

ふりふり

ふりふり……


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スポットライトの下で 阿部 梅吉 @abeumekichi

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