『G・ロードランナー』の過去

砂漠を駆け抜ける、あなたの姿に惚れた。

それは実直な気持ちだ。

いつか振り向かせてみたい。その一心で、

あなたに心からの忠誠を誓い、その一心で、

あなたに献身的になった。


あなたは私に何かしてくれましたか?


私は誰よりもあなたを愛しています。

私は誰よりもあなたを尊敬しています。


「プロングホーン様に敵うやつなんていないね」


そう自信満々に言えるのは、私があなたを、目標としているからなんですよ。


どうして理解してくれないんですか。


今も、昔も。


周りが槍を持ってあなたに襲い掛かっても、私はあなたを守る。

体中傷だらけになろうが。

手足を切り裂かれようが。


逆にあなたが望むなら、何でも差し上げます。


この命でさえも。


私の気持ちは、ただただ、単純なのに。

昔からあなたはわかってくれない。


本当に私の事が見えているんですか?


あなたの目は、大きな節穴だったのですか。


私の声、聞こえていますか?


もういいです。大丈夫です。



私は気にしませんから。



例え、あなたたち2人の仲に私がいなくても。

私はあなたを尊敬していますから。






邪魔者は消すだけです。

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獣の過去帳 みずかん @Yanato383

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