青の物語
雨霧 夕
思い出せば、いつでも青だった
僕の物語
酸いも甘いもすべて
青という色に昇華されていく
清々しいほどに
この青い日々からどうやって立ち去ろうか
どうしたら抜け出せるだろうか
もう少しだけこの深く鮮やかな色に
染まっていたいと思うのは
いつまでも前に進めない
僕だけなんだろうか
やり残したことならいくらでも考えつくのに
不思議と悔いはない
それはきっと、その悔いすらも
青という色の一部なのだと
混ぜて綺麗なものにしているからだろうな
そんな詩を歌いながら
相も変わらず今日の僕は
昨日までの僕と同じことをする
何も変わりはしないんだ
それでもいいよ、前だけ見たいと
笑う君のようになりたくて
目蓋の裏側
映る君の背中を追いかけた
一ページでもいい
一文でもいい
君の物語のどこかに僕はいますか
それがまた青に紛れていても
そこはお互いさまだろうさ
この深く鮮やかで澄みきった青の物語が
いつまでもいつまでも
僕の本棚に
君の本棚に
在り続けますように
青の物語 雨霧 夕 @yuu-amagiri
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます