あとがき

あとがき(2019年版)

2019年版あとがき


◆ 黒の劫火、赫のドゥーム

 本作品は2003年〜2005年にホームページ上で公開していた“Lurid Doom 〜赫烈の運命”について、第一章を差し替えて再編集したものです。それに伴い、タイトルも現代風に付け直しています。


 いかがだったでしょうか。十五年ほど前の作品ですので、作品の文脈としては古いかもしれませんが、いまでも楽しめる作品として受け止められていれば幸いです。……もう十五年も前、と書いていて空恐ろしくなります。ちょっと洞穴で寝ていたらこんなに時間が経ってしまったような感触です。


 本作を書いていた頃を振り返ってみれば、時間を総動員し、感情をフルスロットルで回し、フィジカルとメンタルを共にボロボロにしながら、我ながらよくやったよという感想が湧いてきます。それに比べれば、いまの自分はずいぶん丸くなってしまったなあという感じです。

 これからまた書いていくのですが、きっと昔書いたものとは良くも悪くも変わっていきそうな予感がしています。


 2005年版あとがきのほうに、本作が「全四作品のシリーズ」の最終作の位置づけになっていることを述べていますが、2019年時点ではすべての起点になる第一作目は公開停止になっています。

 しかしながら、2002年から構想を続けていた第二作目の執筆に遅ればせながら取りかかっているところです。牛歩ながらも、近いうちに皆様のお目に掛かれるのではないかと思っております。

 第一作目もいずれ、全面改訂して世に出せればいいとは思っていますが……こちらは結構先になりそうです。


 一旦ホームページ上から下げてしまって、その後ホームページ運営自体を止めてしまってからは、この作品が再び人の目に触れることがあるとは考えていませんでした。それがあるとき、昔書いたこの作品をまた公開したくなり、それにあたって最適なビューワがここにあることに気づいたことがきっかけになります。このような素敵な場を下さったことに、カクヨム様に感謝申し上げたいと思います。


   2019年3月15日

   takarai

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黒の劫火、赫のドゥーム 〜時間改変の魔術師 鷹来しぎ @shigitaka

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