グローバリズムなる虚構を暴く

イルカ漁を生業とする小さな村の話から、外国人との人種、宗教、価値観の違いに発展する。
何かにつけて、日本が遅れているとはよく聞くが、果たして海外の基準に合わせる事が進んでいると言えるのだろうか?
宗教的な話で思い出したのが神道の「言挙げせず」。
時には白黒はっきりさせず、灰色、つまり曖昧でも良いという事だが、西洋人は白黒はっきりさせないとならない。
これは多神教と一神教の違いによる考え方の違いから来るらしいが、作中でやたらと自分が「正しい」と言い張るドイツ人を見て思い出しました。
外国人の方に読んで欲しい作品ですね。

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