ヒロインが哀れ

二章を読み終わって
シーナ君が新たな道に進もうとしてるその先はとても楽しみなんだけど、もう手遅れすぎてどう考えてもメインは張れない元ヒロインのユキナだが、主人公への裏切りすら人間側社会の歪みによって半強制誘導されたことも含めて、その境遇と待遇と精神状態が哀れすぎて胸糞悪い。身も心も偽りの優しさに縋ってぐちゃぐちゃに穢されながらも、変えられてしまった自分への言い訳と、壊れた自己防衛本能からの勇者への依存を愛と勘違いしてるっぽいし、主人公への捨てきれない想いと、いつか一緒にいられるようになるという幻想を抱いて、それに縋って完全に狂わずに踏み止まっているのが痛々しくモヤモヤする。中身は変わらず世間知らずの純粋な娘と染められ変わってしまった自分とで分裂症気味で、ただただ哀れ。そんな目にあったのは女神の適当さと人間貴族社会の歪みのせい。ある意味で一番の理不尽の被害者が救済されないまま、とうとう駄女神さまからも見捨てられた。もう救えるのはシーナ君しかおらんが、救う気はない伏線がいたるところに。
どう転んでも最後までスッキリしないNTR物語で終わりそうな予感しかしない。あと変態ドS貴族趣味の勇者がホンマ胸糞。
この物語に限らずNTRありの物語はエピローグまで見ないと評価出来ないと思うので星2だが、うまく終わらせられたら、間違いなく評価が星3どころか天元突破するポテンシャルを秘めた作品だと思う。

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