読み手の気持ちで詩の色は何色にも変わる
明るい気持ちで読めば
赤い詩は
鮮やかな色に写る
暗い気持ちで読めば
鮮血の無残な死体が浮きあがる
青い空は
どこまでも雄大で
どこまでも何も無い虚無感
白い雲は
ふわふわとやわらかそうで
雨が降る兆しを呼ぶ陰鬱
恵みの雨は輝きに満ちていて
豊かな土壌を産み
心の雨は
嘆きを取り払って真っ白にしてくれる
いつまでもやまない雨は暗く灰色に染まっていて
災いの雨で
すべてを押し流して
全てをさらってく
残った残骸は
くすんだ灰色で、砂利の舞った灰色で
渇いて風に舞う粉塵の灰色
私は見ている世界は
全て灰色で
もしかしたら灰色も
素敵な色なのかもしれない
だから灰色であることを嘆くよりも
灰色であることを楽しめるように
そんな淡い思いを描くけど
淡い灰色はやっぱり灰色で
どこまでも続く灰色は
どれだけ迎え入れようとしても
灰色の上に灰色を重ねて灰色になるだけだと
一度灰色になり
灰色の心に囚われた私は
灰と同化していることをやめられない
灰は灰に 空音ココロ @HeartSatellite
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