たんたんと、むしろかわいらしさを感じさせる語り。どこか壊れたようなところを垣間見せつつ進む。最後、残酷を楽しむような本性を垣間見た気がする。
モノローグにすることで設定の説明にかかるムダをなくしつつ臨場感を出し、不穏な雰囲気を醸し出す例をあげながら、ラストに向かって盛り上げてゆく。最後にどんでん返しの設定を説明しつつ、オチに結びつけたところはお見事でした。欲を言うと、いろいろな例を紹介するところで、描写を細かくリアルにするともっと盛り上がったような気がします。