第3話 原因はどこにある?自分を責めてない??

気分障害は最近の研究によると、特にノルアドレナリンとセロトニンといわれる、脳内の神経伝達物質のバランスの変化が原因のひとつとされているらしい。

つまり、悪いのは脳内の神経伝達物質のバランスの悪さで、ストレスはきっかけにすぎないってことなんだよね。

私はずっと、融通の利かないちょっとめんどくさい性格や心の弱さなど、自分の中に原因の目を向けていた気がする。でも違うんだって本当の意味で理解できたのは最近かもしれない。

原因である、脳内の神経伝達物質のバランスが悪い人が、ストレス過多になった時に発症したり悪化したりするってことを糖尿病に置き換えてみるね。

原因はインシュリンが出にくいってことで、糖質過多になった時に糖尿病を発症したり悪化させたりするってことと同じなんじゃないかって思ったの。

予防法として、糖尿病は糖質がリスクなるから、糖質制限したほうがいいように、双極性障害もストレスがリスクになるから、ストレスケアやストレスコントロール術を向上させた方がいいということになるんだと思う。

糖尿病はインスリンが不足してるから注射で補うように、双極性障害も脳内の神経伝達物質のバランスが悪いから、セロトニンを出しやすくする薬などで治療して行こうってことになるんだと思う。

そう思えた時、どっかで感じていた薬を飲むことへの抵抗感や薬に頼っているという羞恥心や罪悪感に似た感情がすっと薄れていくのを感じた。 

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双極性障害障害って知ってる? ながの あかり @a140

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