第3話残酷な終活

363




「で、なんでいるの?」




アイスを取って帰ってきたら彼女はそこにいた




「それ、わたしにも」


「いや、遠慮ないな!お前!!」




暑い日差しの日曜日


窓際に座る少女は天使でした




「で、なんでいるんですか?」


「当たり前ですよ。逃げないか見張らないといけませんし。」


「いや、そこはなんか天使の力でわからないの?」


「できないから来たくもないのに来てるんですよ、考えてからモノを言ってください。それともなんですか、考えた結果わからないんですか?」


「すみませんでした。」




決めました。363日限界まで困らせてやろう。




「これからの予定を教えていただけるとありがたいのですが」


「うーん。そういわれても、特にないなぁ...」


「さびしいお方ですね」




同情された。


なぜか苛立ちを覚えた。




「日にちもかなりありますし、何かなさってはどうですか?」


「むかつくが一理ある」




これが終活か?




「まっ、明日からで良いかな」






「あなたって人は...」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

やさしい女の子は残酷な天使になりました。 赤ずきん @hako53

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ