長編『人魚の憂鬱』あらすじ

桜木 玲音

あらすじ紹介

「人魚の憂鬱」


 ジャンル 異世界転移恋愛物


 主人公 文月瑠海ふみづきるみ は、何らかのトラブルに巻き込まれ、見知らぬ場所で目を覚ましたが、隣室から漏れ聞こえて来る二人の男の話し声の内容に愕然とした。彼女はこれからそのふたりによって何処かに売買されようとしているのだ。身に降り掛かるとんでもない前時代的な状況を回避しようとしても、自分の身体がまるで自分ではないような虚脱感に彼女はただうずくまるしかなかった。そんな彼女を救い出してくれたのは、人身売買を取り締まる為に動いていたこの国の警察の様な機関を束ねるフィリップ・ランドーと言う青年騎士だった。物語はそんな二人の恋愛を中心に展開して行く。

 彼はこの中世ヨーロッパの城壁で囲まれた様な小自治領国の皇太子の従兄弟であり、色々な役割を兼任する多忙な立場である。瑠海にここに留まる様に勧めはしたが、他から変に勘繰られてしまい、否定する様にわざと距離を置いて接しようとするが、そうすればするほど周りの者達が言う様に彼女に惹かれていってしまう自分を意識し始めるのだった。

 そんなある日、事件は起こった。漁師の網に生きた人魚が掛かったのだ。この国の人々にとって人魚は忌み物。捕らえてはいけない掟が有った。しかし、ランドーの従兄弟、王子のシャルル・ロッシフォールは人魚を捕らえて城へ運べと命令した。それを知ったランドーは戸惑っている兵士達を尻目に何の躊躇いも無く人魚を捕らえている網を斬り彼女を海に逃がしてやるのだった。


 

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長編『人魚の憂鬱』あらすじ 桜木 玲音 @minazuki-ichigo

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