発狂してない日記2019/08/04



僕は何者かになりたかった。

スクールカースト最底辺にいた僕はクラスのカースト上位の人たちに憧れていた。

僕もああやって人の中心に立ちたい。なぜ僕はこんな目に遭っているのだろう。なぜ同じことを言っていても彼らの言葉には耳を傾け、私には罵倒を浴びせられるのだろう。何度だって考えた。あわよくば、私も誰かの中心に立ちたかった。


何者とは何なのか私にもわからない。けれど、「他の人とは違うことをして注目され、尊敬される人」だとは思っている。絵を描き、小説を書き、ひたすらに平凡なその他大勢の中に埋もれることを恐れてただ必死に足掻き続けていた。同年代で輝かしい功績を残す人を見ては妬み、焦り、己の平凡さに絶望した。ただひたすらに誰かとは違う私だけの何かが欲しかった。誰かに尊敬してもらいたかった。そういう何者かに私はなりたかった。


僕はなんとなく理解していた。

そうやってその他大勢とは違う特別な人になりたくて足掻けば足掻くほどそれは顕著になっていく。何者かになりたい。特別な人になりたい。そう思っている人はすごく多い。足掻いている人もものすごく多い。

つまりそう思っている限り、私たちはその他大勢の一人にすぎないのだ。

自分は特別だ!他の人には無い特別なものを持っている!

そう見栄を張って思い込んで、自分を誤魔化そうとしている時点で僕らはその他大勢の一人であると主張しているにすぎない。そういう言動をしている時点で僕らは特別でもなんでも無いただの厨二病なのである。



僕の近状の話しになるが、まあ発狂日記書いている時点で色々察せられるかもしれないが、体を壊したり心を壊したり色々とあった。とても色々。

だが、この度2度目の転職をし、見習いとは言えプロカメラマンとしてお仕事をすることとなった。

色々と偶然が重なって、色々な人にお世話になって本当に感謝するしかない。感謝しかない。

僕はその他大勢の一人にすぎないけれど、少し僕がなりたい何者かになるためのスタートラインに立てた気がする。

僕はこれからだ。これから茨の道だろうがなんだろうが歩み続ける。僕はその他大勢の一人にすぎないが、それでも死ぬまでに何者かになれるように歩き続ける。

何者かになりたい。そう思い続けて十数年。足掻き続けた今までの時間は無駄にしたくない。その他大勢になりたくない。大丈夫。歩み始めた僕の足は止まることはない。


今月を区切りに過去の負債は過去に置き、未知の未来へ第一歩を踏み出します。




きょうもげんきにすごしてます。

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発狂日記 空牙セロリ @Kuga_C

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