なんでこんなはなしがカクヨムにあるの!
と、読了してすぐに感じました。この話は短編小説賞を受賞して、新聞や雑誌に載っていてもおかしくない、と感じました。読み終わって自分が手にとっているのが紙束ではなく、スマホであることがしばらく信じられませんでした。
物語の面白さは言うまでもありませんが、文章がとても優れていて、さながらドラマを見ているかのように、場面がありありと浮かんでくるのです。
虫に例えられる色鮮やかで生き生きとした「文字」の描写。
痛みから変化していく日常。
神浦が幻視する、言葉によって操られる未来。それに対して、ネタバレになるためぼかしますが、彼は自らの意思で言葉を操って抗います。
彼の行動には賛否両論あるとは思いますが、間違いなく彼にとっての最善だったと私は感じました。
もう一度言います。なんでこんなはなしがカクヨムにあるの!!!!!!!!