小さな自然に命を吹き込む

小川貴央

第1話 小さな石ころに息吹きを

「小さな自然に命を吹き込む」


~~~~~~~~~~~~~~~


小さくて、冷たく、硬い、

誰も見向きもしない石ころに

目を配り、語りかけるんだ


それは僕が何の取り得も無い、

ちっぽけで弱い存在だから、

寂しい自分に見立てているの

かもしれないね


でもね、無機質な石ころでも

まるで命を吹き込まれた様に

疲れた心を癒してくれるよ

そんな風に想えてくるんだよ



そうするとね、いつも自分が

嫌いなのに、小さな石ころに

息吹きを与えている自分が

妙に哀しいけど愛おしくも

なってくるのは不思議だね



~~~~~~~~~~~~~~~~


石ころに語りかける心境って?

芸術的感性なんかじゃ無い!


「お前も俺みたいだな、そうか、

よし、温かくしてやるぞ」っていう


憐れみと、そして自分を投影させた



それは、  心の叫び ・・・


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

 小さな自然に命を吹き込む 小川貴央 @nmikky

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る