第103話 近況ノートが面白ければ必ず本編も面白い


 近況ノートが好きです。


 カクヨムで自由散文を最も気楽に書けるのは近況ノートなのではないかと思います。作者をフォローして、マイページからユーザーを見ない限り、更新されているかすら分かりません。作者情報には表示されていますが、作品と異なりチェックしている方はまれでしょう。PVも表示されず、誰が読んでいるのかを知るのはコメントを頂いた時だけという読者を意識しにくい報告の場です。


 裏を返すと、読者受けなんて気にしない文章を書いても、そもそも読まれない確率の方が高いので、体裁や内容を吟味せず好きなように書ける場所でもあります。作品更新&キリ番報告だろうが、星のお礼だろうが、まんま近況報告だろうが、人を不快にさせるものでなければ、どのように使っても良い。もはや”近況”すら意識しなくとも良いと考えています。それが十年前のことであろうが、千年前、1019遠い国からやってきた野蛮な外国人を追い返したこと(刀伊の入寇)を書いても別に良いのです。


 書きたいことを好きに書く場所。それが、近況ノートだと勝手に思っています。


 作品も好きに書いたのものですが、力の入れ方が全然違いますよね。読んで貰いたいし、あわよくば星やコメントで評価してもらいたい。近況ノートは違います。作品への導入に使う。メモに使う。つぶやきに使う。自分に向けて書いていても違和感はありません。近況ノートの内容は読まれなくとも作品のPVアップに繋がれば御の字。そう考えている方も多いのではないでしょうか。


 そこで僕は思います。

 ――推敲も尽力もしていない文章が面白ければ、何度も推敲して、うんうん唸って書き上げた随筆やエッセイはもっと面白いに違いない。(※1)


 ……ここまで言うと、逆説的な結果に言及せざるを得ない皆さんの気持ちはわかりますよ。「黙れ小僧!! お前にあの娘の不幸が癒せるのか? 凡庸な才を持つ人間が、表現欲のために投げてよこした赤子だ。名作にもなれず、駄作にもなりきれぬ、哀れで醜い、かわいい我が娘だ……。お前にあの娘が救えるか!?」と言いたくなる気持ちもね。

 しかし、僕は経験したことがないのです。本命ではない作品の評価が高かったことが。肩の力を抜いてみた結果、存分に空回りしました。(※2) 力を入れずに、しかも、面白い文章が書けた皆さんは自分をもっと褒めてあげるべきです。「あらっ、いい男(女)じゃない!!」って。たたら場の女性陣を総なめに出来るんだと。そうじゃないと僕はどうすれば良いのでしょうか。


 ともかく、近況ノートが面白い人を見つけたいなと思います。近況ノートはレビューを受けて後で紹介されることもなく、作品よりも多くの方々の想いが一方向に流れているので、見つけるのは困難を極めます。


 だからこそ、面白い近況ノートに出会えたら嬉しいのです。幸せなのです。


 また、探しにいこうと思います。





※1 この主張、全く同じことをにゃべ♪様も書いています。

とある底辺ワナビの色々垂れ流しあるある 第263話

https://kakuyomu.jp/works/1177354054884464758/episodes/1177354054886608100

予約投稿して3日後に書いてらっしゃるのを読んで焦りました。マズい。でも、もう書いてしまったものも消したくない。盗作を疑われるくらいならば……とリンクを張ることにしました。やっぱり僕が考えるような考えは誰もが思いつくようなことなのだ(※3)と、過去の考えを強化する事例になりました。他にもどなたかの主張と被っていたら指摘ください。注釈が増えていきます。


※2 肩の力を抜いたら、そりゃもう張り切ってボールを追いかけたら華麗にこける犬くらい空回りました。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888425664/episodes/1177354054888728776


※3 僕 vs 1,082億人は本当なのだと。僕のオリジナルの発想は存在しない気がします。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888425664/episodes/1177354054888685828

どうでも良いのですが、注釈の注釈ってタブーを冒している気がしてドキドキしませんか。

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