ちょっと丸くなった信長さんがTRPGを楽しむお話
- ★★★ Excellent!!!
一度は本能寺で死を覚悟した織田信長が、ひょんなことから現代にタイムスリップして
TRPGを楽しむことになるというお話です。
やや短気で何事にも興味を示す傾奇者的な性格はそのままに、しかし一度死の瀬戸際を体験したことと
違う時代へとタイムスリップしたことが契機となっているのか、
苛烈さはなりを潜めており、後世の技術や遊戯への興味を強くしています。
読んでいて「ああ、これこそ織田信長のイメージだよな」という納得感が、
非常に強く感じられ、物語に強く引き込んでくれます。
本来西洋テイストのクトゥルフを、信長に通じるように和風に変えて楽しむ等、
読み手にとっても趣向が面白くなっています。
今後も非常に続きが楽しみな作品の一つです。