ミサさんのコンビニ弁当への応援コメント
私が勤めている会社はかつて業務を請け負っておりました。
それ故、業務を任せる側の方はお客様なわけですが、そのお客様のパワハラが酷過ぎて、私の上司はコロコロと変わっていきました。
ある日お客様は私たちの朝礼でコンプライアンスの重要性について語り、その朝礼の中で私の上司を衆目の中で怒鳴りつけて辱めていました。
「コンプライアンス」を知らない人間が「コンプライアンス」を語っても意味がない。そんな人間がお客様の中でもかなり身分の高い方でした。
老害と言う言葉がこれほど似あう方はいらっしゃらないだろうと言う確信があります。
そんな事を思い出しました。
過去の事なので、今はもうどうでもいいのですけれども。
でも、ミサさんの様に、「返してよ」って思いますね。
無為に過ごした時間。
作者からの返信
ありがとうございます。
わたし自身若い社員さんたちの方が他者の尊厳を大切にしようという意識を持っていることに救われる思いがしています。
実はその貢献者は、「エンターテイメント」だと思っています。
特に、音楽。
アーティストたちが奏でる楽曲は、人間の本質に迫る切実なもので、しかも音楽をコアに人生そのものを生きているので若い人たちに説得力を持って伝わっている、と感じます。
小説で、自分を棚上げしない本気の文章を書けたらな、とわたし自身も奮い立つ思いです。
ガクジくんの給食への応援コメント
唾液の臭さは誰が一番臭いとか、生々しいですね。
こういう描写が、真に迫れるのかなと思いました。
小学生の彼が「僕の寿命」を悟っているのがとても悲しい。
悲しいが、でも、それはこの世に一人ではなくて、そんな現状が当たり前に存在する今と言う現実がもっと悲しい。
作者からの返信
ありがとうございます。
唾液の匂いについて触れてくださったのが、実は嬉しいです。辛いですけれども実体験を交えたエピソードなものですから。
レイサちゃんの食卓への応援コメント
虐待のお話を、ニュースとかでも目にすることはあるのですが、どうして「産む」と言う決断に至ったのか、とても不思議に思うんですよね。
産むのが責任と言う無責任な自己暗示。ただ腹の中の子を殺す決断が出来ないから、その罪悪感から逃れるために産んだに違いないと思うんです。
私は男なので産めませんが、代わりに嫁にも産ませません。
立派に育てきる自信と経済力がないから。後自分が陣痛に耐えきる事が出来ないくせに、人にさせると言う行為が精神的に耐えられません。
「なんとかなるよ」
と人は言います。
無責任です。
それは何とかなっているように見えるだけで、実際はなんともなっていない現実をあなた方が見ていないだけだ。と、思うんです。
この作品に出てくるレイサちゃんの父母は、まさに「なんとかなるよ」と人に言える人だと思います。
私は繁殖を拒絶する、一生命としては最低の人間かも知れません。
ですが、レイサちゃんと言う可哀想な子を産まないと言う選択も同時にしていると思うんです。
この作品が、愚かな私を救うための小説ではないと言う事は、重々承知しております。ですが、私は勝手に救われました。
すみません。自分語りが過ぎました。でも、この作品を読んだときに、そう思ったのです。
レイサちゃんを抱きしめてあげたい。
えほうまきを、食べさせてあげたい。
私は子供が好きではありませんが、救いを求める人間に手を差し伸べる人間でありたいと思います。それも、本当の弱者に対しての。
作者からの返信
ありがとうございます! そして、「あなたの道を走れ、廃車寸前のバンで」に素晴らしいレビューをいただいたこともこの場でお礼を言わせてください。ありがとうございます。
子供を世に出すということについてわたしはシーチさんの感覚がよくわかります。実はわたし自身がこの世に生まれてくるときに、両親たちの複雑な事情があったものですから。
そして子供を持つことはとても繊細な話なので深くは語れませんが、たとえば不妊に悩むご夫婦には体外受精という方法もありますけれども、『養子を迎える』という選択肢もある訳です。実際わたしの親戚にはそうしている家もあります。
それに、職場で若い社員さんたちを育成することも、立派な『子育て』だとわたしは思っています。
シーチさんのおっしゃるように、血のつながりというものでは測れない愛情、慈しみ、というものにわたしはより感動を受けますし、小説においてもそういう関係を描いてしまう自分がいます。
わたしの方こそ長文となり、大変失礼いたしました。
リキ最期の晩餐への応援コメント
読み進めるにつれて年齢が上がっていったので、最後はおじいさんかと思いきや、15歳。
しかし、死ぬ時が寿命と言う覚悟があれば、15歳であってもおじいさんなのかもしれませんね。
ガクジくんもまた寿命と言っていましたが、あの話とは違い、この話には救いがある様に思えました。
死ぬ。餓死する。それは良いことではありませんが、向き合う事、覚悟をする事ができれば、どんな不遇が襲い掛かろうとも、人間は清々しく死ねるのかも知れませんね。
死に対して自分はちょっと人とずれているところがあるのですが、リキさんを見ていると価値観を肯定された気がして救われました。
だからガクジくんの時とは違う、救いがある様に思えたのかも知れません。
食をテーマにあらゆる視点から切り込んだ作品。
色々と考えさせられました。
考える機会を与えてくださり、ありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます。
実は砂紡ぎの商人でイクサくんとリェリィちゃんが17歳と13歳であることに衝撃と清涼を受けて、なんとしても年若のキャラたちが切実に生きる状況の小説を書きたいと思いました。
ですので、主人公のリキは15歳の元服したて、彼の君主の凱旋も17歳としました。シーチさんにはとても感謝しております。
実はわたしが結婚して入った家の先祖に戊辰戦争で戦死した武士がいて、彼の出陣前の肖像の掛け軸が残っています。銃剣を地面に立てた近衛の武装で、死地へ行くというのに、目がとても涼しいんです。
ですので、彼のその目から、死や寿命というものの本質をわたしも考え続けています。