第43話 秋の暮れ

カロン、カロン

秋風が入るとともに温かみのあるドアベルが鳴った。


健斗のお気に入りの安らぎのカフェ。


「こんにちは。」

健斗は目が合ったオーナーに一声かけながらカフェに入った。


「いらっしゃい、健ちゃん。

お好きな席へどうぞ。」


健斗はオーナーに会釈し店内に入る。



西日によって作られた健斗の影。


その陰のすぐ後ろに健斗のと同じくらいの長さの影があった。

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