第2話   薄毛からの再出発

強大な力を持つ氷の魔導士、アイス烏龍。



しかし、技におぼれ、

魔法王決定戦で、師匠から「使うな!!」と、

止められていたにもかかわらず、

禁術カッチンコッチンカーニバルを使ってしまう。



そして、アイス烏龍が気付いた時は、

すでに魔法大会は終わっていた。



そう、烏龍はベットの上で目が覚めたのである。




アイス烏龍「ふぁ~~!

      いい目覚めだふぁ~!

      よく寝たふぁ~!」




目覚めの良い瞬間である。


そして、アイス烏龍は気づく。



アイス烏龍「あれ?

      そういえば...。

      自分はあの時、禁断の魔法を使ったよーな…。

      そのあとの記憶がない?!!!

      あ、あれ...?

      それになんだ、この髪の毛は??」





アイス烏龍の枕元には大量の水色の髪の毛が散らばっていた。





アイス烏龍「あんぎゃーーーー!!!!!!

      もしかして、これ自分の髪の毛?!!!!

      自分が禁術使ったから?!!!!!

      マジでーーーーー?!!!!」





その通りであった。


アイス烏龍が使った魔法、

禁術カッチンコッチンカーニバルは、

強大なエネルギーを放出する。

しかし、その弊害として、

自分の持っているほぼすべての魔法と、

ほぼすべての髪の毛を失うのだ。




アイス烏龍「うわぁぁ…。

      ナミヘーみたいな髪型になっちゃった...。

      もう、結婚できないよ!

      うわぁぁぁぁぁん!!!!!」




子供のように泣きじゃくるアイス烏龍。




無理もない。


もう以前のように魔法を自在に使えなくなってしまったのだ。

そして、前のようにイカした髪型で、

女子の前でブイブイ言わすことも出来なくなってしまった。



今のアイス烏龍は、

ただの薄毛のオジサンである。




しかし、元から負けず嫌いのアイス烏龍は、

涙を拭いて、こぶしを突き上げ、

こう叫んだ。




アイス烏龍「でも、自分は負けないぞ!

      自分にはまだ希望がある!

      りぃ~~~~~~あっぷぅ~~~!!!」




負けるな、アイス烏龍。

がんばれ、アイス烏龍。

まだ、希望はある。

しかし、りぃ~~あっぷぅ~~~は、

壮年性脱毛症にしか効かないのだぞ!



前途多難の烏龍の髪の行方は...?!











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アイス烏龍の養鶏場物語 ピヨ吉 @tomtommoreo

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