長森高校園芸部（兼呪術部）のいつもの日々

表には出てこないが、日本には代々続く呪術師の家系がいくつもある。
彼らはお互いに婚姻を繰り返すことで、その力を現代まで綿々と受け継いできた。

呪術師の家系に生まれた亮一郎、真帆、久乃の三人は同じ高校に通い、園芸部を隠れ蓑に呪術部として勝手に校内の様々なトラブルを解決していた。呪術師の家系といっても、亮一郎と真帆に才能は無く、実際に呪術が使えるのは久乃だけ。

千年近く続く家系の義務を背負いながら、力を持たない呪術しての役割を果たそうとする真帆と、才能を武器に伝統を無視しして好きなように生きようとする久乃、そしてひたすら真帆が好きなだけの亮一郎。三人はいびつな関係を続けながら、今日も校内のたわいのない問題を解決していく。