さら　て　たに

くしひあなたへ

らん　けい　の

さしもいやすみ

けさそまはゆき

然有（さ）らでだに

霊（くし）びあな妙（たへ）

鸞鏡（らんけい）の

然（さ）しも弥（いや）澄（す）み

今朝ぞ眩（まばゆ）き

【通釈】

それでなくてさえああ霊妙なること、（瑞鳥である）鸞の姿を背面に刻んだ鏡があれほど澄みに澄んで今朝は眩しいほどだ。

※沓冠（くつかむり）の習作其の二（受験生応援ver.）なり（其の一は下記↓）。

【語釈】

沓冠（くつかむり）：沓（くつ）は「はきもの」、冠（か（ん）むり）は「かぶりもの」の意。各句の最初の文字を繋げると別の意味が顕れる「折句」の発展型。沓冠（くつかむり）は各句の最初の文字を上から、最後の文字を下から読むことで別の二つの意味が顕れる。

【附記】

・語釈は、本作に対して八幡西県研究室樣より賜ったレビューを一部参取した。

・今回に限り、読者諸賢におかれても必ずしもお気づきで無いであろう法則を、喫緊の要ありて崩した。ご寛恕を請う。

桜咲け　君の上（へ）に

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