仮面をはがすのは自分。

ゆきやなぎ

第1話 仮面をはがすのは自分。

あの人、笑ってるけど今イライラしてるな。

あの人、笑ってるけど落ち込んでるな。

あの人、笑ってるけど怒ってるな。

あの人、気を使ってるな。

あの人、無理してるな。







なんて、人の顔色ばかり気にしてきたから、人の本質を探る癖がついてしまった。



”人の本質”とか言ってるけど、そもそも本質ってなんだよ。って話で、人間みんな表と裏の顔があるよね。って話。


それを勝手に”人の本質”とか言ってる。








人が生きてるこの世界は、仮面舞踏会だと思うんだよね。

だって、みんなその顔の下に違う顔があるでしょ?




仮面が1枚か2枚か、はたまた3枚か4枚か。

仮面の下を知っているのは自分自身だけ。


どんなに仲のいい人でもすべてを知るのは難しい。というかほぼ不可能だと思ってる。







そう思ってるから、自分の仮面をはがすのが怖いんだ。


にこにこ笑って愛想振りまいてる下は、こんなひねくれものだなんて誰も思わないだろう。



人一倍周りの目を気にして生きているから、草食動物並みに視野が広くなった。

いいこともある、仕事をする上では周りを見ることは大事なこと。

だけど、見すぎると見なくていいものも見てしまう。



どうしてこうしないんだろう。

どうして見えないんだろう。

どうして見てないんだろう。

どうしてまた同じことを繰り返すんだろう。


どうして?どうして?って疑問ばかりが増えて、やがてイライラになる。


だからこそ、人がイライラしているのもわかってしまうし、失敗することを恐れてしう。俗にいう完璧主義だね。






いろんなことを考えて、仮面を何枚もかぶって傷つかないように自分を守るけど、

守り続ければ続けるほど一人ぼっちになる。

孤独になる。


その原因もわかってる。




”人を信じる”ことができないから。

”自分を信じる”ことができないから。


そのくせ、自分のことを理解してもらえないことに対してイライラしてるんだからどうしようもない。



”自分をわかってもらいたい”

”なんでわからないの”


周りの環境もあるけど、伝えることを諦めなければいつか伝わる。

そう願うしかないんだ。



伝えることをやめてしまったら、一生孤独だから。











でも、孤独を怖がる必要もないと思ってる。


今の周りにわかってもらえなくてもこの広い世界には同じ考えの人が必ずいるから。

その人に出会えるかはわからないけど、やりたいことや生きたい場所に行けば、出会える気がするんだ。






人生楽しくないな。って思う日もあるけど、

”生きる意味を探す”

生きてる理由なんてこれだけで充分だと思う。





息苦しくなったら、仮面を外してみてよ。

太陽がいつもよりまぶしく感じるかもね。





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