三黒/棗夏樹

三黒/棗 夏樹/転生ニートは迷宮王 ~異世界行っても引きこもる~

※CAUTION

・こちらの注意書きは必ず読んでください。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888092635/episodes/1177354054888097839

・自分が感想を書く時は我が身を顧みません。

・感想は独り言なのでタメ口。作者さんへ送る際は敬語を使います。

・今回の評価の辛さは【辛い】です。

【辛さレベル:甘い・普通・辛い・激辛・無制限】


─────────作品情報─────────

作品名:転生ニートは迷宮王 ~異世界行っても引きこもる~


作者名(敬称略):三黒/棗 夏樹


あらすじ初・締めの文章:

初>ひたすら迷宮を作って勇者側の人間に攻略させるゲーム「ダンジョンツクール」

締>これは、勇者として転生した筈のニートが、難攻不落の迷宮を造り上げ……ゆくゆくは魔王になっちゃったりするかもしれない物語である。


タグ:R15

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   主に仲間が戦います

   ヒロインTUEEE

   たまにシリアス

   ハイテンポ

   毎週更新

   SD大賞1


─────────あらすじまで読んでの感想─────────


・時間がかかりすぎるだけでクソゲーと呼ばれるかな……

 遊び要素が充実してるんなら時間かかるのは逆によくね?


・あらすじだけ読んだらアリアリなストーリーっぽいな……。


・というか、なっちゃったりするかもしれないってわかんないのかよ。

 後のストーリーがどうなるかは作者もわかりません!

 と言ってるように聞こえるのがどうもアレだな……。


・《がっつり迷宮モノというわけでもないです。》

 引きこもらない宣言と見ていいよな?

 ますますアリアリにしか見えないんだよな……


─────────文章全体を見た初印象─────────

・うん、普通に読める、何も言うことなし。


─────────本編を読んだ感想─────────

どこまで読んだか:【5 時空魔術】


・《さて、と。次の挑戦者が来るまでの間にトイレにでも行っとくか。》

 と、いうことはクソゲーなのにやってる人はいるんだな。

 クソゲーじゃねーじゃん。

 そもそも、そこまでのクソゲーを未だに遊んでるというのは遊び尽くしてる人間くらいじゃね?


・うーんおなじみの急展開。それとさり気なく流される状況説明。

 テンポの速さだけで物語を次へ進ませてるようなものか。


・ほぼギャグ全開の作品に突っ込むようなものではない気がするけど。

 ニートなんかに勇者任せるのは本当にどうなんだ?

 アホなの? 死ぬの?


・うーん、いや、突っ込みどころしかなくて突っ込む気が失せる。


・《あの二人っていうのは彩人君以外の勇者の事だよ》

 うわ……私が一気に読む気失せるパターンだこれ。


・あーあぁ……よし、設定に突っ込むのを放棄する。


・結局は終始テンプレに任せて急展開で進んでるな……まあ、こんなものか。


─────────総評─────────

自分評価(★5評価):★★★☆☆


 可もなく不可もなく。

 設定や細かいところは個人的にツッコミどころ満載でした。

 1話の最初、それこそ今後の展開のためだけに用意された元の世界の場面は個人的にはツッコミどころしかないほどですね。

 ただ、そのツッコミ満載の設定はある意味では面白さとも取れる。

 なので、想定しているところでしたらこちらからは何も言うことがありません。


 軽く読む分には何の問題もないでしょう。

 しかしテンプレに沿うということは、それが気にならないような個性が必要です。

 今作にそれがあるか、と聞かれれば頭を傾げるしかありません。


 要は軽いです。

 この作品の長所は軽さであり、短所も軽さでしかない。

 あらすじから《かもしれない》と入れてるので、その時点から軽いですね。

 テンプレにほぼそのまま沿っているという点も、テンプレに慣れてしまった方にはマイナスとなりましょう。


 テンプレというのは、要はテンプレートです。

 和訳すると、いわゆる雛形ひながたです。

 テンプレに沿うというのは最低限の面白さが保証されているということになる。

 なぜなら、既に成功してる小説を元に作られた一種のマニュアルであるから。

 その点、この作品はダンジョン経営系の異世界転生もの。

 どちらもありふれてますし、今となっては馴染み深いジャンルです。


 囲碁の言葉に《定石は覚えて忘れよ》というものがあります。

 中身だけ理解したら型に囚われずに忘れてしまえということですね。

 囲碁に限らずあらゆる物事に当てはまる真理だと考えてます。

 テンプレにもこの言葉を胸に刻みながら接するのがいいかと思います。


 まとめます。

 悪くはない作品です、時間つぶしにはいいかな?と思いました。

 しかし、それがまた足を引っ張っています。

 あらすじからも、作者さんが作品の終着点を描いてないように感じられます。

 軽くて軽いだけの作品、それが自分が感じた今作の印象です。


─────────作者さんへ─────────


 なろうは加入日時を作者ページで確認できないので正確な活動時期はわかりませんが、活動報告の投稿を見ると2016年2月からですね。

 パッと見た感じ他の作品も書かれたように思えますが、今はこれ一作だけです。

 2017年からのスタートで、最近まで更新されてるのでざっと2年ですね。


 活動報告もこまめにされてます。

 因みに活動報告というのはカクヨムの近況ノートのようなものですね。

 他の作品が見られないので、過去の作風とかの見比べはできそうにないです。

 なので大したことは書けないのですが、一つだけ。


 ほぼ毎回言ってることですが、この感想はあくまでも私見です。

 直接レビューで残すには抵抗がある内容は、ほぼフィルター掛けずに書いてます。


 それで、自分が星3を出したというのは基本は出来てるということです。

(もちろん自分から見た時の話です)

 ここからは作者さんが自分の物語をどう導くかに決められます。

 全ては取捨選択であり、個性を出すというのは何かを捨てる行為でもあります。


 設定に穴が多いと、上で自分が言いました。

 しかしこれを全部埋めようと思えば今度は説明が多い、難しい物語になります。

 こういう場合、一般的に使われるのは設定の元に書くが説明しないという記法になるのですが、矛盾のない設定のためには時間と知識と経験が必要です。


 故に作者に必要なのは自分の物語の短所、弱点を把握することが求められる。

 把握したならそれを対処するか、それとも抱えていくのか。

 知らずに進むのと、知ってなお貫くのは別物です。


 なのでこの感想を受けて、ご自分で判断して決めてください。

 切り捨てるも、無視するも、受け入れるも三黒さんの自由です。

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文字餓鬼の感想ノート 琴張 海 @pocoman

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