漢文→漢文訓読の解釈はあるのでしょうが、史料に拠っているだけあって、読み応えが違います。作品の真髄は、作者の諧謔ちりばめられた解説でしょう。晋末に比べると平和の喪失と並行してお貴族様の香りが薄くなり人物の魅力も単調になっていきますが、先代に仕えた人たちが消されていく様に切なくなること請け合いです。こういう作品が出版されたら間違いなく買うのですが、★の数の少なさから思うに、もはや時代がそれを受け付けないのかもしれません、などと思うのは判官びいきでしょうか。。